米Open Source Development Lab(OSDL)は18日、同組織のフェローであるLinus Torvalds氏とプロダクションカーネルのメンテナーのAndrew Morton氏が、Linuxカーネル2.6のプロダクション版をリリースしたことを発表した。
2001年1月にリリースされたLinuxカーネル2.4以来のメジャーリリースとなる今回のカーネル2.6は、32CPUまでの複数プロセッサ環境に対応し、プロセスを各CPUに割り振るスケジューラが改良されるなど、大規模サーバーへの対応が強化されている。一方、デスクトップ向けの改良点としては、ACPIの標準採用、USB 2.0への正式対応などが挙げられる。
今回のリリースについて、Linus Torvalds氏は「新しいカーネルで、みんなのためのLinuxに近づいたように思います。これまでで最上の仕上がりと考えており、大いに開発を楽しみました。われわれと一緒に開発に貢献してくれたすべての人たちに感謝したいと思います」とコメントしている。また、2004年初めには次の開発バージョンであるカーネル2.7に着手することも表明した。
関連情報
■URL
Open Source Development Labs
http://www.osdl.org/
Linux Kernel Archives
http://www.kernel.org/
( 三柳英樹 )
2003/12/19 15:58
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