シマンテックは24日、Symantec Security Responseがとりまとめた2003年の「ウイルス/ワームトップ10」と「脆弱性トップ10」を発表した。「Bugbear.B」と「MS03-026」がそれぞれ1位を獲得した。
ウイルス/ワームトップ10は下記の通りで、「上位10個の脅威のうち、6つまでが拡散の速い大量メール発信型ワーム」となっている。また、2002年に猛威をふるった「W32.Klez.H@mm」が、「今年もしぶとく第2位に残る」結果となった。なお、報告件数は世界合計のもので、比率は全報告に対しての数値となる。
順位 | ウイルス/ワーム名 | 報告件数 | 比率 |
1 | W32.Bugbear.B@mm(Bugbear.B) | 117,396件 | 11.06% |
2 | W32.Klez.H@mm(Klez.H) | 82,763件 | 7.80% |
3 | HTML.Redlof.A(Redlof) | 39,236件 | 3.70% |
4 | W95.Hybris.worm(Hybris) | 23,556件 | 2.22% |
5 | W32.Sobig.F@mm(Sobig.F) | 21,751件 | 2.05% |
6 | W32.Blaster.Worm(Blaster) | 20,271件 | 1.91% |
7 | W32.Swen.A@mm(Swen) | 17,700件 | 1.67% |
8 | W32.Nimda.E@mm(Nimda.E) | 12,211件 | 1.15% |
9 | W32.Bugbear.B.Dam(Bugbear.B) | 10,781件 | 1.02% |
10 | W32.Sobig.A@mm(Sobig) | 10,393件 | 0.98% |
脆弱性トップ10は下記の通り。なお、1位の脆弱性は「MS03-026」のことで、これを攻撃するBlasterウイルスが8月に蔓延した。そのほかのMicrosoft製品に関する脆弱性は、2位が「MS03-039」、3位が「MS03-007」、6位が「MS03-048」、7位が「MS03-049」、9位が「MS03-001」である。
順位 | 脆弱性 |
1 | Microsoft Windows DCOM RPCインターフェイスのバッファオーバーラン脆弱性 |
2 | Microsoft RPCSS DCOM Interface Long Filename Heap Corruptionの脆弱性 |
3 | Microsoft Windows ntdll.dllバッファオーバーフローの脆弱性 |
4 | Sun Solaris SAdminクライアントのクレデンシャルの脆弱性により、管理者権限でのリモートからのアクセス |
5 | Sendmail Address Prescanのメモリ破壊に対する脆弱性 |
6 | Multiple Microsoft Internet Explorer Script Executionの脆弱性 |
7 | Microsoft Windows Workstation Serviceリモートバッファオーバーフローの脆弱性 |
8 | Samba 'call_trans2open'リモートバッファオーバーフローの脆弱性 |
9 | Microsoft Windows ロケータサービスのバッファオーバーフロー脆弱性 |
10 | Cisco IOS不正なIPv4パケットシーケンスによりサービス拒否攻撃に対する脆弱性 |
関連情報
■URL
シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
関連記事:シマンテック、2003年上半期のセキュリティレポート
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/10/15/767.html
関連記事:メールをプレビューしただけで感染する「BUGBEAR」亜種の感染が拡大中
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0606/bugbear.htm
関連記事:WindowsのRPCに任意のコードを実行されてしまう深刻な脆弱性
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0717/windows.htm
( 永沢 茂 )
2003/12/24 18:17
- ページの先頭へ-
|