米SCOがUNIXのライセンシーに対して、ライセンシーがUNIX製品の一部を使用することはSCOの持つ特許権や著作権などの知的財産権侵害であり、その使用が制限されるべきであるという内容の警告レターを送付していたことがわかった。
警告レターでは、ライセンシーには第三者へのサブライセンス権がないこと、他国への輸出が禁じられていることなどを確認。SCOとの秘密保持、第三者へのライセンスの譲渡禁止、販売禁止などの制限があることを説明する内容となっている。
また、別の警告レターでは、Linuxの使用者に対する内容が含まれている。特に、ABIコードと呼ばれるインターフェイス関連の知的財産権については、権利を保持するSCOの承認なしに勝手に配布がされている現状を指摘。しかし、SCOは一度たりともフリーで配布することを認めたわけではないとしている。また、コードミスもあり、著作権法上の問題なども指摘している。
警告レター送付は、SCOの訴訟費用が高騰した結果、今期赤字が160万ドルに上ると見られていることが背景にあるようだ。
関連情報
■URL
12月18日付けの警告レター(英文、PDF)
http://www.sco.com/scosource/unix_licensee_letter_20031218.pdf
12月19日付けの警告レター(英文、PDF)
http://www.sco.com/scosource/abi_files_letter_20031219.pdf
関連記事:米SCO、UNIXの市場価値を侵したとしてIBMを提訴
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0310/sco.htm
関連記事:米SCOの「Linuxライセンス」はシングルCPUで699ドル
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/06/51.html
関連記事:米SCO、Fortune 500企業1社がLinuxライセンスを購入と発表
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/12/122.html
( Gana Hiyoshi )
2003/12/25 12:31
- ページの先頭へ-
|