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中国でSlammerが増加傾向~警察庁、11月のネット治安情勢レポート


 警察庁は25日、11月の「インターネット治安情勢」の分析結果を同庁のセキュリティポータルサイト「@police」で公開した。同庁のサイバーフォースセンターが監視しているサイバー攻撃の状況をまとめており、中国におけるSQL Slammerワームや、DNS関連の攻撃が増加傾向にあることがわかった。

 全国の警察施設に設置したIDSにおける11月のアラート検知数は36,045件、検知ホスト数は10,633件で、10月と比較して検知数は4,500件減少したが、ホスト数は約1,000件増加したという。「SQL Slammerワームの感染が未だ広がっていることが主な原因である」としている。

 攻撃の発信元は米国が29.24%と最も多く、次いで中国が23.67%となっているが、米国は前月比で0.72倍と減少しているのに対して、中国は1.26倍に増加。中国からの攻撃ではワームの割合が約10%増加したとしており、SQL Slammerが要因だという。

 攻撃手法別では、10月と同様にワームが63.08%を占め、次いでポートスキャンが27.08%だった。DNS関連のアラートは3.52%とまだ比率は小さいながらも、10月以降徐々に増加しており、53番ポート(TCP/UDP)を使うトロイの木馬の可能性が高いとして注意が必要だとしている。


関連情報

URL
  11月のインターネット治安情勢(PDF)
  http://www.cyberpolice.go.jp/detect/pdf/H151225.pdf

警察庁、10月のインターネット治安情勢レポート(2003/11/25)


( 永沢 茂 )
2003/12/25 18:45

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