NECは26日、大規模なWebサイトのリンクミスを効率的に検出する、Web構造診断システムの開発に成功したことを発表した。今回、開発されたシステムでは、リンク先となるURLが消失している「リンク切れ」の状態だけでなく、リンク先として間違っているページを指定している「リンク間違い」も指摘するなど、従来は人間の目や手によってしか確認できなかったリンクミスも検出できる点が大きな特徴となっている。
同社によれば、サイト全体に対して構造解析を行ない、ページに含まれている文字列などによりグループ化することで、誤ったページへのリンクを判断する仕組みになっているという。また、アクセス数などをもとに各ページの重要度を計算し、人気のあるページのリンクミスなど、サイト運用上で重要なミスから順に表示することも可能となっている。
また、このシステムはすでに今年からNECの社外向けサイトに適用されており、サイト内のリンクミスの割合が従来の1%台から0.1%台に低下したという。NECでは、こうした実際の運用で有効性が実証できたとして、今後はこのシステムの早期商品化に向けて開発を行なっていくとしている。
関連情報
■URL
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0312/2603.html
( 三柳英樹 )
2003/12/26 15:33
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