ラジオたんぱは5日、P2P技術を応用した配信システム「GrapeCast」を利用したインターネットラジオ放送の配信実験を開始したと発表した。視聴料金は無料で、実験は3月末までの期間で行なわれる。
GrapeCastは、米ChainCast社が開発したP2P技術をベースとしたプラグインをWindows Media Playerを導入することで、同じ番組を視聴するユーザー間で番組の中継を行なう配信システム。実験では、NTTアドバンステクノロジがGrapeCastの提供および保守運用を行ない、ラジオたんぱがユーザーとしてシステムの検証を行なう。
ラジオたんぱは、1999年6月より株式市況や経済情報を中心とした無料のインターネットラジオ番組のライブ配信を開始。しかし、インターネット利用者数の増加やブロードバンドの普及によりトラフィックが急増し、番組への接続が繋がりにくい状態が続いているという。このため、同社ではより多くのユーザーに安定して番組配信を行なうため、今回のGrapeCastを用いた実証実験を開始したという。
なおラジオたんぱでは、2003年7月より実施中のインターネット放送ソリューション「Syncast-Professional」を利用したP2P方式のマルチキャストによるライブ配信の実証実験も、引き続き行なっていく。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.tampa.co.jp/bannai/internet-radio.html
関連記事:ラジオたんぱ、P2Pマルチキャストによるストリーミング放送実験
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0722/tampa.htm
関連記事:NTT東日本、DVD品質映像のP2P配信などをデモ
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0704/ni11.htm
( 村松健至 )
2004/01/05 13:48
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