株式会社メディアセレクトは5日、米国の調査会社Directions on Microsoftが公開した「米Microsoftの2004年の課題トップ10」の日本語版を発表した。
2004年のMicrosoftの課題には、「根本的なセキュリティ対策」や「Linuxに対する優位性の証明」「コンシューマ戦略の収益性改善」などが挙げられた。「根本的なセキュリティ対策」では、現在製品グループごとに異なるパッチ形式やインストーラーを用いている点や、アンインストールできるパッチやできないパッチが存在する点などを指摘。これによってパッチの管理技術やプロセスが複雑化しており、ユーザーが混乱しているため、統一が必要だとしている。
「Linuxに対する優位性の証明」では、主要エンタープライズベンダーがLinux上で自社製品をサポートするようになったために、Linuxが成長を続けている点を指摘。この状況に対抗するために、「MicrosoftはUNIX対応を強化し、サーバーソフトウェアベンダーとの関係改善を図るとともに、Windowsプラットフォームで提供可能と主張するLinuxとの優れた統合化を実現しなければならない」という。
また「コンシューマ戦略の収益性改善」では、Microsftがコンシューマ戦略として投入したテレビ番組の録画が可能な「Media Center PC」や「Xbox」の中でも、Xbox事業が利益を出していないという。このことから、「PCをデジタルメディアのストレージとして、あるいはポータブルデバイスやXboxにデジタルメディアを配布するホームエンターテイメントの“ハブ”として位置付けるために、ハードウェアベンダーと連携して新しいタイプのPCやデバイスを開発する必要があるだろう」と指摘した。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.mediaselect.co.jp/company/pressrelease/newsrealease010504.htm
( 大津 心 )
2004/01/05 13:57
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