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米AOL、スパイウェア保護機能を会員に標準提供


 米AOLは6日、ナローバンドおよびブロードバンドサービス会員向けの標準機能としてスパイウェア保護機能「AOL Spyware Protection」を提供すると発表した。会員向けのソフト「AOL 9.0 Optimized」の機能強化として数週間後に提供される予定だ。

 スパイウェアはユーザーが知らないうちにインストールされ、ユーザーの行動を密かに監視したりデータを収集して広告を表示させるソフトウェアの総称。コンピュータウイルスやワームに次いで大きな注目を集め始めている。コンピュータの中にクレジットカード番号やパスワードなどを保存しているユーザーも多いため、最悪の場合、そうした情報が流出してしまう危険もある。

 米団体のNational Cyber Security Allianceが2003年に行なった調査によると、ブロードバンドユーザーの91%が自宅コンピュータの中にスパイウェアや広告を表示させるアドウェアが存在すると回答している。これらのスパイウェアは多くの場合、ファイル交換ソフトなどとともにユーザーの知らないうちにインストールされている。また、94%のブロードバンドユーザーはスパイウェアがそうしたファイル交換ソフトに含まれていることを知らなかった。

 AOL Spyware Protectionは週に1度コンピュータをスキャンし、スパイウェアとアドウェアを発見・除去する。この作業は手動またはスケジュールを決めて自動的に行なうことが可能だ。スパイウェアのデータベースは定期的にアップデートされることになっている。

 国内でもスパイウェアに対する関心は高まりつつあり、メジャーなセキュリティソフトウェアスイートには簡単なスパイウェア除去機能が搭載されているほか、「PestPatrol」などスパイウェア除去専門のソフトウェアも販売されている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://media.aoltimewarner.com/media/newmedia/cb_press_view.cfm?release_num=55253697

米AOLがblogサービスも利用できる「AOL 9.0 Optimized」を先行リリース(2003/08/01)
ネットジャパン、不正アクセス防止ソフト「PestPatrol」をパッケージ販売(2003/08/01)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/01/07 12:31

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