エッジは、Windows用アプリケーションの画面をリモートのLindowsOSを搭載した複数のリモートクライアントPCに表示できるシステムを開発したことを発表した。提供時期や価格は未定だが、1月9日から3月末にかけて神奈川県相模原市の県立上溝高校で実証実験を行なう。
今回のシステムは、サーバー上のWindowsアプリケーションの画面情報を描画API転送で複数クライアントPCに送るというもの。実証実験では、「LindowsOS 4.0日本語版」を搭載した約60台のクライアントPCをサーバーと接続し、サーバー上のWindows用ソフトを各PCから利用できる環境を構築する。
LinuxサーバーとWindowsサーバーで利用可能で、Linuxサーバーの場合は、エミュレーションソフト「Win4Lin」を使用してWindows用ソフトを動作させる。描画API転送には、GraphOn社製のホスティングツール「Go-Global」を使用し、各クライアントPCからサーバー上で動作するWindows用ソフトにアクセスする仕組みだ。なお、Win4LinとGo-Globalはいずれも有料ソフトで、価格は個別見積もりとなる。
実験に参加する企業は、富士通、ミラクル・リナックス、サン・マイクロシステムズ、きっとエイエスピーの4社。
エッジでは、「Lindowsに移行した後でもこのシステムを活用することで、すでに所有しているハードウェアやソフトウェアをそのまま継続して利用できる。また、クライアントPCがLinuxベースのため、ウイルスに感染する可能性も減少する」とコメント。今後は、ほかの教育機関や企業、自治体などでも実験するとしており、提供時期などは、実験が終了次第検討する方針だ。
【お詫びと訂正】
記事初出時、「ホスティングツールにはGraphOn社製『Go-Global』を使用し、同ツールによりサーバー上でWindows用ソフトが動作。それを各クライアントPCから利用する仕組み」との記述がありましたが、「Go-Global」にはエミュレーション機能はなく、Linuxサーバーでは別途有料エミュレーションソフトを導入する必要があります。ここにお詫びして訂正いたします。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://corp.livedoor.com/pressroom/pressrelease/content?id=243
関連記事:エッジ、アプリが1年間使い放題の低価格OS「LindowsOS」発売
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0507/lindows.htm
( 鷹木 創 )
2004/01/07 14:22
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