米RazorPopは7日、Windows用ファイル交換ソフト「TrustyFiles2.0」をリリースした。友人など特定のグループの人にだけ自分の保有するファイルを公開できる機能を搭載しており、同社では「パーソナルファイル交換ソフト」と読んでいる。利用料は無料だが、画面の下部に広告が表示される。
TrustyFilesを開発したRazorPopは、これまでにもGnutellaネットワークにあるファイルをWeb上から検索できる「P2PFiles」などのP2P関連商品を開発してきたIT企業だ。
TrustyFilesの特徴は、自分が保有しているファイルを特定の人にだけ公開できる「パーソナル」機能だ。もちろん、通常のファイル交換ソフトのようにGnutellaネットワークにアクセスしてファイルを交換することも可能で、インストール時に設定することになる。
パーソナル機能を有効にすると、Gnutellaネットワークに接続しないため、外部から自分の共有ファイルを検索することができなくなる。自分のファイルを友人に公開したいときは、「Send a file」機能を使って友人に「TrustyLink」と呼ばれる特殊なリンクを含んだメールを送る。友人がそのメールのリンクをクリックするとTrustyFilesが立ち上がり、友人の共有ファイルからダウンロードが始まる仕組みだ。
TrustyFilesを開発した理由について、RazorPopのCEOであるMarc Freedman氏は「ファイル交換は単にクールな技術というだけではない。新しい音楽やビデオ、他のメディアを体験することで、友達がすすめる新しいファイルを試し、それをお互いに共有するということだ。こうした一連のプロセスが、CDやDVDを買ったり、ライブに行ったり、自分が大好きなアーティストをサポートしたいというようなファンを作ることにつながる。P2Pソフトはこのような側面を強化すべきであって、この体験を制限すべきではない」と主張している。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://trustyfiles.com/corp-press-tf-launch.php
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/01/08 12:45
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