ベルギーの消費者団体「Test-Achats(Test-Aankoop)」は、デジタルコピー保護機能が厳しすぎるとして、大手音楽会社であるUniversal Music、EMI、BMG、Sonyを提訴すると発表した。
欧州ではデジタル著作権保護のためにコピー保護機能を充実させており、特に欧州連合(EU)ではデジタル著作権保護を厳格に義務づけるよう指令。例えば、CDドライブ内蔵型のコンピュータなどで大量にコピーをしようとしても、これをできないようにすることが義務づけらている。私的利用が目的の場合は通常のコピーが可能だが、このような一律の技術処置を施すことで、不当に私的利用の権利を侵害していると同団体は指摘している。
2003年に施行されたEU指令にしたがって、音楽会社や音楽レーベルが著作権保護のための技術的処置を開始していることから、一部の消費者が音楽会社に対して苦情を呈しているという。今回の提訴は、そのような動きを代弁するものと見られる。
関連情報
■URL
ニュースリリース(仏文)
http://www.test-achats.be/Publicaties/Pers/persbericht.asp?ref_id=5-1.1-1.1-1&press_id=293031
関連記事:違法コピー防止対策の義務化に反対、米IT大手が団体を結成
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0124/adp.htm
( Gana Hiyoshi )
2004/01/09 13:54
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