シマンテックは8日、同社のウイルス対策製品「Norton AntiVirus 2003」において、2004年1月7日付けのウイルス定義ファイルを更新後、Microsoft Office製品が起動できなくなるなど、PCの動作が不安定になることを発表した。同社ではこの現象を現在調査中としており、回避策を提示している。
シマンテックによると、現在はこの現象に関する情報を収集中であり、原因が特定されていないため、現象を改善するための確実な対処方法はないとしている。ただし、この現象を回避できる可能性のある方法として、「Internet Explorer(IE)のインターネットオプションを変更する」「Microsoft Officeを最新版にアップデートする」「Officeプラグインを無効にする」「システムの日付を1週間前に戻す」などを紹介している。
IEのインターネットオプションを変更する方法は、IEのインターネットオプションから[詳細設定]を選択し、[サーバー証明書の取り消しを確認する]のチェックを外したのち、再起動することで変更可能。また、Windows Updateサイトの上部分にある「Officeのアップデート」から、Office製品を最新版にアップデートする方法も有効だという。
なお、システムの日付を1週間前に戻す方法は、送信メールの日付などほかのアプリケーションに影響が出る可能性があるため、設定変更時には十分な注意が必要だ。
【1月9日19時追記】
シマンテックは9日、上記不具合の原因は「ベリサイン社のサーバーに対して、異常な数のダウンロード要求する接続が行なわれたことによるもの」と発表した。シマンテックとベリサインは、現在両社共同でこの問題の解消に取り組んでいるという。
また原因が判明したことに伴い、シマンテックは一時的な回避策を変更した。新たな回避策は、Internet Explorerのインターネットオプションから[詳細設定]を選択し、[発行元証明書の取り消しを確認する]のチェックを外し、再起動するというもの。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://service1.symantec.com/SUPPORT/INTER/navjapanesekb.nsf/jp_docid/20040108142217958
( 大津 心 )
2004/01/09 14:23
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