NTT東日本は、自治体や農業団体向けに開発中の農産物トレーサビリティソリューションのうち、栽培履歴管理システムと2次元コード(QRコード)発行システムの提供を1月19日から開始する。価格は個別の見積もりとなるが、農家5,000名分の情報を扱う場合は、500万円程度になるという。
栽培履歴管理システムでは、生産者独自の栽培ノウハウや農薬の使用基準を農地ごとに栽培計画として策定可能で、複数の生産方法について進捗を管理できる。データベースは、NTT東日本のセンターで一元管理され、同社の地域IP網やインターネットを通じて栽培計画などを入力・参照可能。iモードなどのCompact HTMLを閲覧できる携帯電話やLモード対応電話機からの入力もサポートしている。
2次元コード発行システムは、農作物の生産情報や問い合わせ先、ロット番号などを登録した一般ユーザー向けのQRコードを発行するシステム。PCからプリンタを利用してQRコードを印刷できるほか、FAX機能付きLモード端末を利用して直接QRコードを印刷することもできる。一般ユーザーは印刷されたQRコードを、読み取り機能を搭載した携帯電話などで利用する。なお、PCなどからアクセスできるようにURLを発行するカスタマイズも可能だという。
NTT東日本では、「2次元コード発行システムでは生産者自ら出荷前にQRコードをラベリングするため、流通段階での偽装を防げる。また、QRコードの発行枚数をサーバー側で集中管理するため、ラベルの不正利用も防げる」としている。
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システムのイメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0401/040114.html
( 鷹木 創 )
2004/01/14 19:59
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