米VeriSignは13日、EPCglobalが推進する無線ICタグ(RFID)を活用した物流管理システム用のルートディレクトリを運用すると発表した。EPCglobalは、バーコードの国際機関である国際EAN協会と米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で2003年10月に設立した非営利団体で、Auto-ID Centerを継承し、EPC(Electronic Product Code)ネットワークの実用化を推進している。
EPCネットワークでは、メーカーが自社内に設置する「EPC Information Services(EPC-IS)」に製品の情報を記録。出荷後は、流通業者が製品のコンテナなどに添付されたRFIDをスキャンし、読みとったEPCをもとに、対応する情報をEPC-ISから引き出す仕組みとなっている。EPCから、流通状況のトラッキングなども行なえる。
RFIDに記録されたEPCをもとに、その製品の情報が格納されているサーバーの場所を探す際に参照するのが「Object Naming Service(ONS)」と呼ばれるもので、インターネットで言えばDNSにあたる。VeriSignが運用するのは、ONSのルートサーバーとなる。さらにVeriSignでは、メーカーや流通業者など向けにサンプルRFID、トラッキングや出荷管理のアプリケーションなどをセットにした、EPCネットワークの評価キットも提供する。
EPCglobalでは、「今回の提携は、サプライチェーンマネージメントにおける数十年におよぶ経験や知識と、.comや.netにおけるDNSの複雑な管理業務とのコンビネーションだ」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.verisign.com/corporate/news/2004/pr_20040113a.html
EPCglobal(英文)
http://www.EPCglobalinc.org/
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( 永沢 茂 )
2004/01/14 20:43
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