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「MSNニュース」と「Mainichi INTERACTIVE」が4月に統合


「MSN毎日インタラクティブ」のトップページのイメージ
 マイクロソフトと毎日新聞社は15日、ニュースサイト事業で業務提携することで合意したと発表した。マイクロソフトの運営する「MSNニュース」と毎日新聞社の「Mainichi INTERACTIVE」を統合し、共同運営による無料ニュースサイト「MSN-Mainichi INTERACTIVE(MSN毎日インタラクティブ)」を4月5日にオープンする。

 形式上は、ポータルサイトである「MSN Japan」内にMainichi INTERACTIVEが移転するかたちとなり、2社の現行のニュースサイトはいずれも終了する。MSNニュースでは現在、複数の新聞社などから記事の提供を受けていたが、統合後は毎日新聞社に一本化されることになる。

 毎日新聞社の渡辺良行・総合メディア事業局長は提携に至った背景について、「新聞社のニュースサイトはどこも収益的に厳しい。Mainichi INTERACTIVEも赤字であることは間違いない。これを解消するのが今回の提携の目的」と説明した。「収益を上げるためにアライアンスを組むパートナーを探しており、1年かけてマイクロソフトと合意に至った」という。

 一方マイクロソフトでは、MSNにおけるコンテンツ事業がこれまでなかなか成功しなかったことを受け、分野ごとにパートナーシップを構築してコンテンツを強化する戦略に転換していた。マイクロソフトの塚本良江・執行役MSN事業部長は、「ポータルサイトの枠を出ないと、差別化して競争に勝っていけない。従来のポータルサイトは多くのニュースソースにリンクするのが通常だったが、MSN毎日インタラクティブでは、社説のような深いところまで提供していく」と述べている。

 MSN毎日インタラクティブは、ページ内のヘッダやフッタはMSN Japanと共通のフォーマットで、ヘッドラインや記事などは現在のMainichi INTERACTIVEを少し変更したレイアウトになるという。「社会」「スポーツ」「IT」などの大ジャンルから、さらに中ジャンル、小ジャンルという分類をたどって記事を閲覧できる。記事の量は数十%増加するほか、地方版も含むすべての記事を2カ月間公開するとしている。NewsMLにも対応し、関心のある分野のニュースだけをPCや携帯電話で受信できるアラート配信サービスも将来的に提供する予定だ。


記事ページのイメージ。本文の下には、関連記事のヘッドラインが表示される 毎日新聞社の渡辺良行・総合メディア事業局長(左)と、マイクロソフトの塚本良江・執行役MSN事業部長(右)

関連情報

URL
  MSN毎日インタラクティブ
  http://www.mainichi-msn.co.jp/
  毎日新聞社
  http://www.mainichi.co.jp/

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「MSNニュース」と「Mainichi INTERACTIVE」が統合(2004/04/05)


( 永沢 茂 )
2004/01/15 18:49

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