NTTとパイオニアは19日、インターネットを通じて街頭に設置した大型ディスプレイなどにコンテンツを配信するための標準仕様「VAAM+」(Virtual Appliance Access Method Plus)を共同開発したと発表した。
VAAM+は、コンテンツ配信に必要な通信手順や形式、番組編成のスケジュール、視聴者がコンテンツを選択できるメニュー形式などを定義した、コンテンツ配信のための仕様。プロトコルやファイルフォーマットには、HTTPやXML、CSVなどの一般的なものを採用している。一方、VAAM+によるコンテンツを表示するためブラウザは、HTMLに比べて1/10程度のプログラムサイズで実現できるようになっており、街頭に設置される広告用などの端末への実装が簡単に行なえるように配慮されているのが特徴。
このVAAM+を利用して、パイオニアは2月上旬よりコンテンツ配信サービス「リモートキャストBB」を開始する。同サービスは、NTTコミュニケーションズのデータセンターとブロードバンド回線を利用し、デジタル広告などのコンテンツ配信を提供するもの。すでに、デジタル広告配信事業者のユビキタスコミュニケーションズによる、調剤薬局「さくら薬局」の都内の数店舗に設置したディスプレイ端末へのコンテンツ配信が予定されている。
NTTとパイオニアでは、今後は情報配信ビジネスの本格化を目指していくとともに、今回策定したVAAM+に多くの企業の参加を広く求め、仕様の普及を目指していきたいとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news04/0401/040119.html
( 三柳英樹 )
2004/01/19 17:17
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