「.org」のレジストリであるである非営利団体Public Interest Registry(PIR)は、2月1日に予定していた“日本語.org”を含む国際化ドメイン名(IDN)の一斉抹消を中止した。14日、PIRから各レジストラ宛に送られた告知文の中で発表された。
.orgのIDNは、2000年11月に米VeriSignによって「.com」「.net」のIDNとともに登録が開始された後、2003年1月に.orgのレジストリがPIRに移行したのに伴い新規登録を停止していた。また、PIRのデータベースに記録されているのは、仮に用いられていたRACEという方式でエンコードされたIDNだった。
このような状況の中でPIRは2003年12月下旬、RACE方式で登録されているIDNについて、RFCで規定された標準エンコード方式であるPunycodeへの変換は行なわないほうがよいと判断し、登録済みのIDNを2月1日にすべて抹消すると告知していた。一方、国際調達情報(PSI-Japan)やグローバルメディアオンライン(お名前.com)など、日本語.orgを扱っていたレジストラが連名でこれに抗議していた。
PIRでは、再検討を要請する声がレジストラから複数寄せられたことで、「PunycodeによるIDNが使えるようになるまで、既存のRACE方式によるIDNをデータベースに保持することにした」という。
関連情報
■URL
Public Interest Registry(英文)
http://www.pir.org/
PSI-Japanのニュースリリース
http://www.psi-domains.com/jp/dom/idn_org_notice.html
( 永沢 茂 )
2004/01/19 20:06
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