欧州連合(EU)はこのほど、次世代通信プロトコル「IPv6」のEU域内での導入を開始した。導入に際して、EUの行政機関である欧州委員会の企業・情報社会担当委員のErkki Liikanen氏が基調演説を行なった。
今回のプロトコル導入は、欧州のネット化・IT化を推進する、eEuropeアクションプランの一環として行なわれるもの。すでに、研究や教育関係のネットワークでは導入されており、評価が高いという。これらの技術が日常生活にも活かされることについて、Liikanen氏は歓迎の意を表した。
特にIPv6は、EUが提唱する「e-Infrastructures」という新たなコンセプトを実現させるという。このコンセプトは、一般レベルのユーザーに対して、満足がいくネットワークの高速環境や力強いグリッドミドルウェアなどをもたらすことになる。それだけでなく、ネットワークの利用がよりスムーズで簡単になるというメリットもあると説明されている。
欧州では、2010年までにIT社会における競争力をつけることを目標に、数々の施策を講じている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu.int/rapid/start/cgi/guesten.ksh?p_action.gettxt=gt&doc=SPEECH/04/21|0|RAPID&lg=EN;
( Gana Hiyoshi )
2004/01/21 13:47
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