Novellを知的財産権侵害で提訴したことで話題を呼んだSCOが、世界規模での知的財産権のライセンス計画を発表した。今回発表されたライセンスポリシーは、同社が得意とするUnixベースの技術に関するもの。
ライセンスは、企業から公的機関までを対象とし、企業の規模も地域も問わず、世界中を対象にしているという。
SCOの知的財産権ライセンスでは、Linux配布物に含まれるようなバイナリ形式のみを対象とする。SCOによれば、「このライセンス契約を交わすことにより、Unixソースコード、その派生物、他のUnix関連のSCOが所有する知的財産権に対する対価を支払うことになる」という。
SCOの知的財産権ライセンスの価格は、サーバー1台で699ドルから、デスクトップで199ドルからとなっており、コンピュータ以外のデバイスについてもライセンス供与に応じるとしている。
SCOがUnix関連技術について主張する知的財産権に関する裁判所の判断はまだ出ていない。SCOでは、すでに英、仏など欧州諸国においてライセンス供与を開始したとしており、2月1日までにライセンス供与する国や地域が他にも内定済みであるとリリースで述べているが、SCOのUnix関連技術に関する知的財産権が法的判断待ちの現在、このライセンス計画に応じる企業がどれだけあるのかは未知数だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sco.com/company/presskit/
( Gana Hiyoshi )
2004/01/23 11:49
- ページの先頭へ-
|