So-netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は27日、2003年度第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比から3.5%減の95億9,000万円となった一方、当期純利益は2億9,200万円の増収となった。
SCNでは当期売上高について、ブロードバンドユーザーの増加やインターネット関連サービスの拡充によって、インターネット関連サービスの売上は伸張したと説明。その反面、無料キャンペーンやナローバンドユーザーの減少が大きく影響したため、売上高の減少につながったとした。
また、損益面ではダイヤルアップ接続のアクセスポイント数、コールセンターの派遣人員や業務委託の削減などでコストダウンを実施したものの、ブロードバンドコンテンツへの投資や広告・宣伝費用、アクセスポイント統合の案内費用などが発生したため、4億6,300万円の営業損失となった。しかし、関連会社の持分変動益や投資有価証券売却益を計上した結果、当期純利益は2億9,2000万円となっている。
So-netの会員数は、ブロードバンドユーザーが前年同期末から15万増、前年度末から10万増の52万人となった。一方でナローバンドユーザーの退会も増加したため、So-net全体の会員数は前年同期末229万人から1万増、前年度末からは変化なしの230万人に留まった。
2003年度の業績見通しは、10月23日発表時点での数値を修正。2003年度末の会員数見込みを240万人から230万人へ下方修正したほか、売上高も10月23日時点で見込んだ400億円から385億円へ、営業損失を15億円から12億円へ、経常損失を17億円から12億円へ、当期純損失を6億円から3億円へそれぞれ修正した。
関連情報
■URL
SCN投資家情報ページ
http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/index.html
( 甲斐祐樹 )
2004/01/27 21:53
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