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デジタルフォレスト社長の猪塚武氏
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デジタルフォレストは28日、企業内の送信メールをすべて保存・解析し、業務分析や情報漏えい保護に役立てるメール解析ツール「Visionalist メール解析」を2月上旬に販売開始すると発表した。対応OSは、RedHat Linux。価格は1サーバー対応版が290万円、外付けストレージ対応版が590万円
Visionalist メール解析は、企業のスイッチングHUBのミラーリングポートからSMTPプロトコルを取得し、データベースにすべて保存する。保存したメールデータを解析した上で、圧縮しディスクスペースが存在する限り保存できる。現在のハードディスクのコストなどから考えると50~2,500人程度の企業向けの製品であり、それ以上の規模の大企業については、圧縮比率を向上させるなどして今後対応していきたいとしている。
デジタルフォレスト社長の猪塚武氏は、「米国の法改正などを受けて、今後日本でも5年間程度の全メール保存がトレンドになると予測している」という。このすべて保存したメールを分析することによって、従業員の勤務動向や組織の関係性などを把握することがVisionalist メール解析の目的だ。
具体的には、従業員別に時間毎のメール送信数や送信先などを表示できる。これにより、従業員のおおよその勤務時間の把握や、複数のメンバーに対して送信する傾向なども分析できる。また、返信率などから“仲の良さ”や“忙しさ”を推測することもできるという。また、フル権限を持たなければメール内容を閲覧できないなど、プライバシーにも配慮している。
同社では、今後フィルタリングソフトとの連携によって情報漏えいを事前に防ぐ対応や、ヘビーユーザーがよく利用するメッセンジャーへの対応を検討しているという。
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ある社員の時間別メール送信数。このデータを基に勤怠管理の参考にすることもできるという
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社員別のメール送信数。閲覧者に権限があれば、名前をクリックすると、送信メールの件名などの詳細データが閲覧できるという。
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関連情報
■URL
デジタルフォレスト
http://www.digitalforest.co.jp/
( 大津 心 )
2004/01/28 18:19
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