| コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は29日、同社の運営するWebサイト「著作権・プライバシー相談室~ASKACCS」から漏えいした個人情報の一部が「2ちゃんねる」の掲示板にアップロードされていたことがわかったと発表した。
 
 アップロードされたのは、ASKACCSから引き出された個人情報のうち4名分が記載されたPowerPointファイル。2003年11月に行なわれたセキュリティ関連のイベントにおいて、ASKACCSで使用しているCGIのセキュリティホールを説明するために上映されたプレゼンテーション資料で、会場内の無線LANを通じてイベント参加者向けにダウンロード配布されていた。
 
 ACCSによれば、2ちゃんねるの「A.D.200X@Random(13)」というスレッドに1月28日午前9時40分ごろ、問題のPowerPointファイルが同じく2ちゃんねるの「アップローダー」に掲載されたという内容の書き込みがあったのを発見。実際にダウンロードできるようになっていたことから、ACCSがアップローダーの運営プロバイダに削除要請を行ない、午後4時頃ごろにはアクセスできないように措置がとれられたという。ファイルがアップロードされたのは、1月27日午後8時43分だった。
 
 この資料についてACCSでは、イベント主催団体から「参加者のうち運営関係者など12名がダウンロードして保有していたが、それらは総て破棄され、流出の危険はない」との報告をすでに受けていたという。にもかかわらず、今回2ちゃんねる上に流出したことから、ACCSは資料の作成者や主催団体にあらためて事実説明と資料の回収・破棄を求めるとともに、プロバイダ責任制限法により発信者情報の開示請求に着手したとしている。
 関連情報
 
 ■URL
 ACCSからの緊急報告
 http://www.askaccs.ne.jp/
 
 ・ ACCSのWebサイトに個人情報の漏えいにつながるセキュリティホール(2003/11/12)
 ・ ACCS、Webサイトにおける個人情報漏えい問題で調査報告書(2004/01/23)
 
 
 
 
( 永沢 茂 )
2004/01/30 15:00
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