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不正アクセスで2003年に76人を検挙〜警察庁まとめ


 警察庁は29日、2003年における生活経済事犯の取締状況についてレポートをまとめ、同庁のWebサイトで公開した。インターネットに関連した生活経済事犯としては、知的財産権侵害が増加したほか、IDの盗用などによる不正アクセスも目立っている。

 「平成15年中における生活経済事犯の取締状況について」と題したレポートによると、2003年における生活経済事犯の事件数は6,409件、検挙者数は9,715人で、このうち167件がネットワークを利用した事犯となっており、229人・6法人が検挙されている。種類別では、知的財産権侵害が74件(検挙者数111人・4法人)ともっとも多く、不正アクセスの58件(76人)、特定商取引法違反などの26件(27人)と続いている。特定商取引関連が2002年の42件(56人)から減った一方で、不正アクセスは51件(69人)から、知的財産権侵害は51件(66人)からそれぞれ増加した。

 レポートによれば、不正アクセス事件では9割以上がIDの盗用によるもので、ネットオークションやメール、ネットバンキングなどのサービスが狙われた。その約半数が他人に推測されやすいパスワードが設定されていたものだったが、キーロガーでパスワードを収集する手口も見られたという。主な事件は以下の通り。

・他人のIDのパスワードを推測してネットオークションに不正アクセスし、2002年5月から11月にかけて架空の出品を行ない、約390人から総額約1,200万円をだまし取った自営業者ら6人を、不正アクセス禁止法違反、詐欺罪、組織的犯罪処罰法違反などで2003年7月までに検挙。(茨城、広島)

・2002年9月、キーロガーで収集した5人のIDでネットバンキングのサーバーに不正アクセスし、そのうちの1人の口座から約1,650万円を自分の口座に送金した無職者ら2人を、不正アクセス禁止法違反、電子計算機使用詐欺罪、組織的犯罪処罰法違反などで2003年3月までに逮捕。(東京)

・2003年2月から5月にかけて、アダルトコンテンツ利用料などの架空請求メール約235万通を送信し、約300人から約1,000万円をだまし取った無職者を、詐欺罪で6月に逮捕。(茨城)

・2003年9月、ファイル交換ソフト「Winny」を利用して映画データを公開していた自営業者を、著作権法違反で11月に逮捕。(京都)

 なお、このレポートは生活経済事犯のみが対象で、売春防止法違反などは含まれないため、ネット犯罪全体を示す数字ではない。


関連情報

URL
  平成15年中における生活経済事犯の取締状況について(PDF)
  http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan5/seikei16.pdf
  関連記事:ネット関連詐欺やネットねずみ講が増加〜警察庁がレポート発表
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0131/npa.htm


( 永沢 茂 )
2004/01/30 18:51

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