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はてな、1月31日から2月1日にかけての障害について説明


 有限会社はてなは、1月31日から2月1日にかけて発生したシステム障害についての説明をWebサイトで公表した。期間中におけるユーザーの登録情報や回答者へのポイント送信などデータが消失したという。なお、同社では、2月1日11時52分に、データベースを1月31日13時0分の状態に戻してサービスを再開している。

 今回の障害は、はてなのユーザー情報や質問、回答などの情報を格納するデータベースに対して1月31日に行なった冗長化作業が原因。冗長化による各種アプリケーションの設定が不十分だったため、2基のデータベースサーバーにそれぞれ別の更新処理が行なわれ、整合性のとれない状態になっていたという。このため、31日13時ごろからログインできないなどの障害が発生したとしている。

 調査の結果、2月1日に原因が判明。一時的にシステムを停止し、2基のデータベースサーバーの内容を同期する処理を行なった。この際に、障害発生中に片方のデータベースサーバーで行なわれていた、データベース更新内容が全て消失したという。

 はてなでは、データを失ったユーザー約400名の顧客情報を再度登録。該当ユーザーには、メールでデータ消失の不具合や再登録などについて説明したとしている。また、障害発生期間中に終了した質問に関しては、回答者に再度ポイントを送信。ただし、期間中に登録し終了しなかった質問で、再開後に消失したものについては、期間中の回答データが消失しているため、回答したユーザーへのポイント送信ができない。このため、該当する回答者ははてな宛にメールで申告する必要がある。

 また、はてなダイアリーとはてなアンテナにおいても、新規登録ユーザーの情報が消失。両サービスともはてな側で新規アカウントを再発行した。なお、はてなアンテナでは、不具合期間中に行なったアンテナの設定やページの登録ついて、新しいアカウントとの紐付けが不可能だったという。はてなではこのため、該当するユーザーに対して、アンテナの設定内容をいったん削除し、再度登録するよう促すメールを送信した。このほか、掲示板でも書き込み内容が消失。再現が可能な書き込みについては、再書き込みを行ない、再現が難しいものについては書き込みを行なったユーザーにメールを送信している。

 はてなによると、「データベースサーバーの内容を同期する処理以外にも手作業で整合性をとる方法もあった」という。ただし、作業が数日間にわたり、全サービスを停止しなければならない点や、質問・回答データがすでに失われてしまっていた点を考慮し、「早急なサービス再開を優先」したとしている。


関連情報

URL
  障害情報
  http://www.hatena.ne.jp/maintenance


( 鷹木 創 )
2004/02/02 14:53

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