コンピュータウイルス「Mydoom.B」が日本時間で昨晩、米MicrosoftのWebサイト「www.microsoft.com」に対するDDoS攻撃を開始した。しかしMydoom.Bはさほど広く感染しなかったことと、Microsoft側の適切な対処により現在のところそれほど大きな被害は出ていない模様だ。
複数のセキュリティ企業による発表から、Mydoom.Bは2004年2月3日13時09分18秒(世界標準時)(日本時間で2004年2月3日22時09分18秒)にMicrosoftと米SCOのWebサイトに対して交互に分散DDoS攻撃を仕掛けるようプログラムされていたことが判明している。
この時刻以降のMicrosoftのWebサイト「www.microsoft.com」の状態について米Netcraftが分析し、発表した。Netcraftによれば、Webページの取得要求の1.5%弱が失敗する結果となっており、とくに深刻な状況ではないとしている。しかし、Netcraftが最上位に評価しているホスティング業者のサーバーは最近2カ月間で一度もWebページの取得要求に失敗していないことを考えると若干の影響は認められるという。
Mydoom.Bは、感染するとMicrosoftのWebサイトにアクセスできないよう細工をするため、Microsoftでは臨時サイト「https://information.microsoft.com」を立ち上げて情報提供を続けている。
なおMicrosoftはMydoom.Bが発見された翌日に当たる1月29日に声明を発表。Mydoom.Bの開発に責任を負っている人物の逮捕または拘束につながる有力情報に対して25万ドルの懸賞金をかけることを明らかにしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://news.netcraft.com/archives/2004/02/03/microsoft_has_alternative_site_available_just_in_case.html
・ Mydoomを“アップデート”し、SCOとMicrosoftを攻撃する亜種(2004/01/29)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/02/04 11:48
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