マイクロソフトは、3日に公開したInternet Explorer(IE)の累積的修正プログラム「MS04-004」適用後に、記録したはずのユーザー名やパスワードが表示されなくなる不具合を発表した。同社では、回避策を公開している。
この不具合は、公開されたばかりのIEのセキュリティ修正プログラム(パッチ)「MS04-004」を適用した後に、ユーザー名やパスワード入力を行なうダイアログを表示させると、以前に「パスワードを記憶する」を選択して記憶させたはずのパスワードが表示されなくなるというもの。対象となるIEのバージョンは、IE 6 SP1のみ。ほかのバージョンでは発生しないという。
マイクロソフトでは、この不具合に対する一時的な回避策として、以下の手順を紹介している。
1)まず、全てのIEの画面を閉じる
2)IEを再度起動する
3)もう1つ別のIEを起動する(2つのIEが起動している状態にする)
4)2番目に起動したIEでユーザー名とパスワードの入力を行なうダイアログを表示させる
上記の手順を踏めば、以前に記憶させたユーザー名やパスワードを表示させることができるという。ただし、この不具合を根本的に解決するためのパッチは、現在のところ公開されていない。
【19時46分 追記】
マイクロソフトでは5日、回避策として上記手順を踏まなくても、表示されたダイアログに再度ユーザー名やパスワードなどの情報を入力することで、パスワードが記憶されることを確認したと発表した。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/support/sokuho/default.asp#Record_94
・ URLを偽装できる脆弱性を修正したIEの累積的修正プログラム公開(2004/02/03)
( 大津 心 )
2004/02/05 13:29
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