国税庁は4日、同庁のWebサイト「確定申告書作成コーナー」にて、個人情報が流出したと発表した。現時点で確認されている流出件数は4件。ただし、同サイトには1日に10万件のアクセスがあり、「4件以上流出している可能性は否定できない」としている。
確定申告書作成コーナーは、画面に表示された書式に入力すると、自動的に税額などを算出し、PDF形式で出力されるというもの。今回の個人情報流出では、このPDFファイルを印刷したときに、操作したユーザーとは異なるユーザーの情報に書き換わって印刷されてしまった。国税庁では、「サーバーが、2人から同時に印刷命令を受けた時に、一方のPDFを上書きしてしまう不具合があった」と、現時点で判明している不具合を説明。詳細や今後の対策については、「調査・検討中だ」という。
また、今回の流出については、1月30日に東京都内のユーザーからの申告で発覚した。国税庁によると、2月4日までに4件の流出を把握。確定申告書作成コーナーへのアクセス数は1日あたり10万件だとしており、「アクセスしたすべてのユーザーがPDFを印刷するわけではない」と前置きしながらも、「把握している以上に流出している可能性は否定できない」という。なお、確定申告書作成コーナーは2月6日から再開する予定。
関連情報
■URL
確定申告書作成コーナー
http://www.nta.go.jp/category/kakutei/kakutei.htm
国税庁
http://www.nta.go.jp/
( 鷹木 創 )
2004/02/05 15:51
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