Mozilla Foundationは9日、同財団が開発しているWebブラウザをバージョンアップすると同時に、これまでの「Firebird」という名称を「Firefox」に変更したと発表した。ダウンロードマネージャやブックマーク管理などの機能改善がなされている。
Mozilla Foundationの代表を務めるMitchell Baker氏は、名称を変更した理由を「別のオープンソースプロジェクトと重なるのを避けたため」と説明しており、かつてFirebirdという名称を採用した時点ですでに指摘があったFirebirdデータベースのことに言及しているものと思われる。Firebirdという名称は2003年4月に登場したもので、まだ利用されてから1年と経っていない。それ以前はMozillaプロジェクトの軽量ブラウザは「Pheonix」と呼ばれていた。
今回バージョンアップした「Mozilla Firefox 0.8」の変更点としては、複数の同時ダウンロード管理を行なえるようにしたダウンロードマネージャの機能が追加されたこと、ブックマーク管理の改良が行なわれたこと、ブラウザ機能の小さな拡張を行なう「エクステンション」部分の改善、インストーラの改良によりWindowsユーザーが使いやすくなったこと、Mac OS Xユーザー向けのデフォルトテーマが新しくなりMac OS Xデスクトップ環境と統合されたこと──などが挙げられている。発表ではその他にも安定性やパフォーマンス、セキュリティ分野での向上があったことにも触れている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.mozilla.org/press/mozilla-2004-02-09.html
関連記事:MozillaのPhoenixブラウザーの名称を「Firebird」に変更
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0416/mozilla.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/02/10 12:02
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