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トレンドマイクロ執行役員日本代表大三川彰彦氏
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トレンドマイクロは16日、企業向けセキュリティ対策戦略「Trend Micro EPS」の第3弾となる「Trend Micro Enterprise Protection Strategy Phase 3(以下、TM EPS 3)」と、戦略の中核となる2製品を発表した。
TM EPSは、ウイルス対策を時系列に沿って「予防」「検出」「復旧」の3段階に分けて対応する、トレンドマイクロのセキュリティ戦略。TM EPS 3では、予防の前段階にさらに「脆弱性予防」機能を追加することによって、2003年に流行したウイルス「Slammer」や「Blaster」のような“ネットワーク型”のウイルスにも有効的に対応できるとしている。
また、新戦略の発表に伴い、一元管理ソフト「Trend Micro Control Manager 3.0(以下、TCM 3.0)」とネットワークウイルス対策製品「Trend Micro Network VirusWall 1200(以下、NV1200)」を発表した。TCM 3.0は、3月26日より対応製品群に同梱される。NV1200は2,024,000円から。
TM EPS 3ではNV1200を導入することによって、ネットワーク内にWindowsの修正プログラム(パッチ)を適用していないPCや、ウイルス対策ソフトの最新の定義ファイルを適用していないPCに対して、ネットワークからの遮断や強制的にパッチや定義ファイルを適用させることができる。また、従来はアプリケーションレイヤーのみの対応だったが、TM EPS 3ではデータリンクレイヤー、ネットワークレイヤー、トランスポートレイヤーまで拡大した。これにより、ネットワーク型ウイルスへの対応も可能となったという。
TCM 3.0では、対応製品に無償で同梱される「TCM 3.0 スタンダード」と、有償の「TCM 3.0 エンタープライズ」の2製品に分けられた。エンタープライズ版は、スタンダード版の上階層に設置でき、インターネットを介した2階層構成での管理が可能となる。具体的には、地方支店のゲートウェイ部分にスタンダード版を設置し、本社にエンタープライズ版を設置することによって、エンタープライズから支店のPCの管理も一元的に可能となり、疎かになりがちな支店のセキュリティレベルも本社と同等レベルに保つことができるという。
また、トレンドマイクロでは、ネットワークセキュリティの危険度を診断する「トレンドマイクロ 脆弱性診断サービス」や、ウイルス発生時にウイルス対策ソフトの設定をいち早く変更することで大規模感染のリスクを軽減する「トレンドマイクロ 大規模感染予防サービス」、ウイルスに感染したPCを一元的に復旧できる「トレンドマイクロ ウイルス感染復旧サービス」の3種類を3月26日より有償で提供開始する。価格は、脆弱性診断サービスが年額50,550円/5アカウントから、大規模感染予防サービスはTCM 3.0 エンタープライズに同梱、トレンドマイクロ ウイルス感染復旧サービスが年額5,850円/5アカウントから、となる。
トレンドマイクロ執行役員日本代表の大三川彰彦氏は、「ネットワークに接続しているだけで感染してしまう“ネットワーク型”のウイルスに感染してしまうと、膨大な労力を必要とし、著しく企業の生産性を落とす原因となる。TCM 3.0によって、脆弱性の予防・管理が向上し、ネットワーク型にも対応できるようになった」と語った。
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「Trend Micro Enterprise Protection Strategy Phase 3」の時系列による対応例
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NV1200でネットワーク型ウイルスをブロックしたところ。途中からトラフィックが止まっていることがわかる
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Trend Micro Network VirusWall 1200
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Trend Micro Control Manager 3.0のコンソール画面イメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2004/news040216-1.htm
関連記事:トレンドマイクロ、企業向けセキュリティー新戦略「TM EPS」の第2弾を発表
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0115/tmeps.htm
( 大津 心 )
2004/02/16 17:25
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