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CRL、622Mbpsの近距離用無線アクセスシステム開発


 通信総合研究所(CRL)は16日、NEC、NTTアドバンステクノロジ、沖電気工業、シーメンス、村田製作所の民間5社と共同で、ミリ波を使って無線LANの10倍以上にあたる622Mbpsを実現する「ミリ波アドホック無線アクセスシステム」を開発したと発表した。

 このシステムは、アクセスポイントと移動端末間および移動単端末同士の通信に70GHz帯、アクセスポイント間に60GHz帯を使用する無線アクセスシステム。10m程度までの近距離通信に適しており、移動端末同士で即座にネットワークを構築できる“アドホックリンク機能”を搭載しているのが特徴だという。例えば、会議の参加者がこのシステムを利用してプレゼンテーションデータを各PC間で共有したり、プロジェクタにデータを転送するといった利用が考えられるとしている。また、アクセスポイントを経由することで、より広範囲で移動端末同士が通信することも可能になる。

 CRLなどでは現在、このシステムの普及・促進に向けてIEEE802委員会に技術仕様を提案している。W-PAN(Wireless Personal Access Network)を担当するグループによって、すでに2003年7月より標準化に向けた議論が進められているという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www2.crl.go.jp/pub/whatsnew/press/040216-2/040216-2.html
  関連記事:通信総合研究所、最大622Mbpsの38GHz帯無線アクセスシステムを開発
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0312/crl.htm


( 永沢 茂 )
2004/02/16 18:11

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