セキュリティベンダーであるデンマークのSecunia社は25日、Windows XPにPCのファイル閲覧やDoSを引き起こすことが可能な脆弱性を警告した。現在のところ、マイクロソフトよりセキュリティ修正プログラム(パッチ)は提供されていない。また、Windows XP以外では確認されていないという。
この脆弱性は、EMFファイル(Enhanced Metafiles、拡張子「.emf」)の処理に関するエラーが原因となって発生する。具体的には、サイズフィールドにファイルやヘッダーの実際のサイズよりも小さいサイズ(1バイトなど)を指定すると、ヒープオーバーフローを引き起こすという。
攻撃者は、悪意のある仕掛けを施したファイルを閲覧するだけで、リモートユーザーの脆弱性を悪用することができる。脆弱性を悪用すると、ファイル閲覧や任意のコードの実行が可能だという報告もあるほか、Windows Metafiles(拡張子「.wmf」)のサイズフィールドに細工することで、PCのCPUリソースを99%程度消費してしまうこともできると警告している。
この脆弱性に対しては、マイクロソフトよりパッチが提供されていないため、根本的な解決ができない。回避策としてSecuniaでは、信頼できないシステムにアクセスしないことや、信頼できないEMFファイルを閲覧しないなどを挙げている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://secunia.com/advisories/10968/
( 大津 心 )
2004/02/26 19:50
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