日本音楽著作権協会(JASRAC)は、JASRACの名を騙る架空請求メッセージがファイル交換ソフトのユーザー宛に送信されるケースが発生しているとして、注意を呼びかけている。
JASRACによれば、この架空請求は、ファイル交換ソフトを起動した際にインスタントメッセージで表示されるという。その中でJASRACの名を騙る一方、JASRACとは無関係の電話番号を提示。実際に電話すると、個人名義の口座に使用料を振り込むよう要求される。25日ごろから、架空請求を受け取ったユーザーからJASRACに問い合わせが入ったことで明らかになった。
JASRACでは26日に同社のWebサイトに注意文を掲載したほか、さらに日本インターネットプロバイダー協会を通じてネットユーザーに対して告知。被害に遭わないよう注意を促すとともに、著作権を侵害した違法ファイルの交換行為そのものについても注意を呼びかける。
なお、JASRACでは、音楽ファイルを違法にネット上で公開しているユーザーに対して警告メールを送信する活動を行なっているが、いきなり金銭を要求するようなことはないとしている。
【2月27日20時27分:追記】
このほか、日本国際映画著作権協会も、同協会の名前を騙る架空請求についてWebサイト上で注意を呼びかけている。こちらもインスタントメッセージを使う同様の手法が使われている模様だ。
関連情報
■URL
日本音楽著作権協会
http://www.jasrac.or.jp/
日本国際映画著作権協会
http://www.jimca.co.jp/
関連記事:特集 JASRACの違法音楽配信サイト対策
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0217/special.htm
( 永沢 茂 )
2004/02/27 13:44
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