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NTT、FTTHの品質が向上する光コネクタの現場組み立て技術を開発


 NTTとNTTアドバンステクノロジは3日、光ファイバの先端に取り付けるコネクタの新しい組み立て技術を開発し、工事会社などに向けて販売を開始すると発表した。

 今回発表された技術は、FTTHなどで宅内に引き込まれる光ファイバの先端にコネクタを取り付ける工事について、手間を軽減するとともにコストダウンを実現するもの。光ファイバの先端に取り付けるフェルール用の瞬間接着剤、熟練者でなくても接着作業が可能となる組み立てツール、光ファイバの端面を研磨する小型高速研磨機の3点がセットの製品として販売される。

 従来の技術では、光コネクタの取り付けには40分程度かかってしまうため、NTTのFTTH工事では現場で光コネクタを取り付けずに、あらかじめ工場で生産されたコネクタ付きの光ファイバを持ち込んで、宅内に引き込んだ光ファイバと接続する方法が取られている。しかし、この方法では2つの光ファイバを接続した点で信号の損失が発生するため、品質やコストの面で問題があったという。

 NTTでは今回発表された技術の利用により、従来と同程度の時間で、宅内に引き込んだ光ファイバに直接コネクタを接続できるようになり、品質向上とコストダウンが実現できるとしている。工事会社などに販売するツールキットの価格は約30万円で、光ファイバ1本を仕上げるのにかかるコストは約40円程度と想定している。


小型研磨機(右)、研磨用のシート(左上)、新開発の瞬間接着剤(左下)などにより、短時間での光コネクタ組み立てが可能となる

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URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news04/0403/040303.html


( 三柳英樹 )
2004/03/03 19:02

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