ガートナージャパンは3日、2003年における日本国内のサーバー市場動向を発表した。出荷台数は前年比8.2%増の436,457台だが、金額は同14.2%減の6,326億円だった。
サーバー市場は、2002年の出荷台数が前年比12.3%減の403,395台、金額が同17.1%減の7,376億円。2003年は台数ベースでは前年から回復したものの、金額では引き続き厳しい状況が続いている。
サーバー市場における製造ベンダー別ランキング(出荷台数)では、NECが2002年に引き続き1位で86,243台(前年比5.9%増)、2位は富士通で72,523台(同7.4%増)、3位デルで71,382台(同14.7%増)。シェア上位5社の順位変動はなかったが、NECと富士通が前年比一桁成長なのに対して、3位デルや4位HPが二桁成長している点が注目される。
出荷金額では、1位が日本IBMで1,380億円(前年比9.0%減)、2位富士通で1,362億円(同10.3%減)、3位HPで969億円(同7.8%減)となり、2002年の1位と2位が交代した結果になった。前年度比は各メーカーとも減少しているが、中でも5位日立製作所は40.3%も減少した。
市場別では、IAサーバー市場は出荷台数が前年比9.7%増、金額が同7%増と共に増加した。ベンダー別では、NECが2002年に引き続き台数、金額ともに首位だった。UNIXサーバー市場は、台数が5.9%減、金額20.6%減でともに減少した。ベンダー別は、台数ではサン・マイクロシステムズが1位、金額はHPが1位となった。メインフレーム市場は台数7%減、金額27.9%減でUNIXサーバーと同様に減少、トップは台数、金額ともに富士通だった。
Linuxサーバー市場は、台数が前年度比60.7%増の49,898台と大幅に増加し、サーバー市場全体のシェアが2002年の7.7%から11.4%へと拡大し、UNIXサーバー市場をぬいた。また、ブレードサーバー市場も、台数が前年比231%増加し、10,105台と急増した。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20040303-01.pdf
( 大津 心 )
2004/03/04 15:39
- ページの先頭へ-
|