NTTコムウェアは4日、Linux上で動作し、大規模システムに適用可能なオープンソースベースのロードバランサーをVAリナックスと共同開発したと発表した。キャリアや企業への導入を目指す。
ロードバランサーは、サービスを提供するサーバーの前に設置し、ユーザーからのアクセスを分散する装置。通常運用する運用系と障害発生時の待機系の二重化構成で設置するのが通常の運用方法だという。
新開発のロードバランサーは、Linux上で動作するオープンソース負荷分散ソフトウェア「UltraMonkey」をベースに改良を重ねたもの。大規模システムへ対応するために、高可用性を実現できる「TCP Fail-Over」と、高い拡張性を実現する「Active-Active」機能を実装した。
TCP Fail-Overは、サービスを提供しているサーバーに対するユーザーからの接続情報を運用系から待機系に引き継ぐ機能。運用系ロードバランサーに障害が発生した際、その時点でサーバーにアクセスしていたユーザーに、切断することなくサービスが提供できるため、高可用性を要求されるシステムに必要な機能だ。
Active-Activeは、運用系と待機系を区別せずに、両方のロードバランサーを常時稼動させる機能。この機能により、従来と比べて膨大なアクセスを処理することができるという。NTTコムウェアでは、Active-Active機能を搭載するために、Linuxの一部を改造し、ロードバランサーの状態制御の仕組みを開発したという。
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イメージ図
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ニュースリリース
http://www.nttcom.co.jp/news/pr04030401.html
( 大津 心 )
2004/03/04 16:30
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