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IPA、2月度のウイルス・不正アクセス届出数を発表~Mydoomが約3分の1


 情報処理推進機構(IPA)は4日、2004年2月度のウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。ウイルス・不正アクセスともに届出数が約3割増加した。

 2月度のウイルス届出総数は1,733件で、1月の1,323件から約3割増加した。中でも1月27日に登場したウイルス「Mydoom」は2月に亜種も登場したことで637件あり、届出総数の約3分の1を占めた。2位はKlezで171件、3位はMimailで163件、4位はNetsky亜種の150件と続いた。

 IPAでは2月の特徴として、ウイルスの亜種が短期間で数多く出現する点を挙げた。Mydoomは、1月29日に「Mydoom.B」、2月21日には「Mydoom.F」が登場した。また、ウイルス「Netsky.B」は2月18日に出現し、2月24日には亜種「Netsky.C」、3月1日には「Netsky.D」が発見されている。

 このように、亜種が短期間で大量発生していることから、IPAは「件名や本文、添付ファイル名などでの判別は難しいため、『安易に添付ファイルを開かない』『ウイルス対策ソフトで検査する』などの対策を徹底するべき」と警告している。

 2月の不正アクセス届出数は37件で、1月の28件から約3割の増加となった。そのうち、実害を受けたのは4件と前月の8件から半減した。内訳は侵入が1件、ID不正利用が1件、不正プログラムの強制ダウンロードが2件だった。

 実害があった届出のうち、IPAでは「Windowsの既知の脆弱性を突かれたために、Webサイトが改ざんされた」という事例を紹介し、「既知のセキュリティホールが原因となって被害に遭うケースが増加傾向にある」と警告した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2004/03outline.html

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( 大津 心 )
2004/03/04 18:09

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