NECは、携帯電話のパケットネットワーク上で複数ユーザーの音声チャットといったサービスを実現できるIMS(IP Multimedia Subsystem)ソリューションを実用化したと発表した。
IMSは、IP技術および機器の呼び出し・応答を管理するSIP技術をべースにしたもので、データ通信と音声通話を組み合わせたさまざまなサービスの実現が可能になるというもの。その規格は、既に3GPPで標準化されており、今回同社ではIMSによるサービスが提供できるソリューションを実用化した。
IMSによるサービスとして現時点で想定されているものは、1対1に加えて複数人数が参加できる音声チャットやテレビ電話といったものになる。既に同様の機能を実現しているサービスは存在するが、IMSを利用することで通信回線の効率的な利用などが見込めるという。
今回発表されたソリューションでは、IPv4もしくはIPv6どちらにも対応可能で、SIPに対応していない端末もIMSサービスが利用できるようにゲートウェイサーバーも用意されている。これらにより、既存ユーザーを多く抱える携帯電話事業者でもスムーズな新サービス提供が可能になる。
同社によれば、現在キャリアと協力した実験を行なっており、早ければ今年後半にも正式なサービスとして提供されるという。
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ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0403/0802.html
( 関口 聖 )
2004/03/08 19:17
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