Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

NTT、ホームネットワーク制御のプラットフォームを発表


 NTTは8日、ホームネットワークの制御技術「ホームサービスハーモニー」を開発したと発表した。同技術は、ネットワークに接続されたテレビや電話などを、状況に応じて連動して動作させるプラットフォームとなるもの。

 ホームサービスハーモニーの特徴は、ネットワークの中心となるホームゲートウェイに、必要に応じてプログラムモジュールをダウンロードすることで、各種の機器を組み合わせたサービスを実現する点にある。プログラムモジュールは、ホームネットワークの仕様を策定しているOSGi(Open Service Gateway initiative)の仕様に基づいており、メーカーは簡単に新しいサービスを提供できるとしている。

 現在、ホームネットワーク機器の通信規格としては、UPnPやエコーネットといった複数のものが存在している。今回発表された技術は、実際に機器を制御するプログラムをモジュール化してゲートウェイとなる機器に組み込む形となるため、ネットワークで制御できる機器であればどんなものでも利用可能になるという。また、OSGiによるサービスプラットフォームはJava VMの上に構築されるため、ホームゲートウェイのハードウェアやOSは問わない。

 この技術の応用例としては、テレビを見ている最中に電話がかかってきた場合に、「電話を受けると同時にテレビは一時停止(タイムシフト)」「テレビはそのままで電話は留守録」といった連携動作を、テレビの番組内容や電話の相手といった情報に基づいて制御するサービスなどが挙げられている。また、ユーザーが機器に対して行なう「見る」「聞く」「話す」といった動作を割合で管理することにより、機器の音量を自動的にコントロールするといった制御も可能となる。

 NTTでは今後、各種のホームネットワークプロトコルに対応できるようプログラムモジュールの開発を進めるとともに、技術の標準化・オープン化を進めていきたいとしている。


発表会では、IP電話で通話している相手のテレビに撮影したビデオを送信するサービスが紹介された

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news04/0403/040308.html


( 三柳英樹 )
2004/03/08 19:29

- ページの先頭へ-

Internet Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.