日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は9日、米国で7日と8日に発見されたウイルスNetskyとSoberの亜種「Netsky.J」と「Sober.D」を警告した。危険度は、感染被害が広がっているとして“中”と評価されている。
Sober.Dは大量メール送信型ウイルスで、感染すると偽のメッセージ「This patch has been successfully installed」が表示される。その後、Windowsシステムに自分自身のコピーを作成し、メールで感染拡大を図る。送信時の特徴は、送信元アドレスに「(送信者名)@microsoft.(国名)」と詐称する点や、添付ファイルの拡張子に「.exe」や「.zip」を装う点が挙げられる。
一方、Netsky.Jは2月に発生したウイルス「Netsky」の亜種。感染すると、Windowsシステムに自分自身のコピーを作成し、メールで感染拡大を図る。送信時の件名や本文は以下の通り。
送信元アドレス:感染マシンから抽出したアドレスになりすます
件名:Hello、Hi、Thanks!、Document、Message、Your document、Your letterなど
本文:Here si the file.
Your file is attachedなど
添付ファイル:拡張子「.pif」のファイル
万が一感染してしまった場合には、ウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新版にアップデートしたのちに「Netsky.J」や「Sober.D」として検出したファイルをすべて削除し、レジストリを修正しなければならない。ただし、Windows Me/XPを利用している場合には、「システムの復元オプション」を無効にしてから作業を行なう必要がある。なお、NACではこれらのウイルスに対応した駆除ツール「スティンガー」を、同社Webサイト上で公開しており、無償でダウンロード可能だ。
関連情報
■URL
Netsky.J
http://www.nai.com/japan/security/virN.asp?v=W32/Netsky.j@MM
Sober.D
http://www.nai.com/japan/security/virS.asp?v=W32/Sober.d@MM
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( 大津 心 )
2004/03/09 17:54
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