スペインのセキュリティベンダーであるPanda Softwareは9日、ニュースグループがウイルスの初期感染源となる危険性を警告し、ニュースグループを閲覧したり画像をダウンロードする際には必ず、NNTPに対応したアンチウイルスソフトを使用するよう注意を呼び掛けている。
ニュースグループは、NNTPプロトコルにより様々な問題について議論できるネット上の仕組みで、数年前までは非常に一般的な情報源だった。現在でも多くのISPがサービスを提供しており、Googleも「Google Groups」を通してニュースグループを検索、投稿できるサービスを提供している。
Pandaがこのニュースグループを特に警戒するよう注意を呼びかけているのは、犯人がウイルスをばらまく際にニュースグループを利用していることがあるためだ。一例として2003年、世界中に大きな被害をもたらしたSobig.Fが挙げられる。その最初のコピーは、ニュースグループに投稿された猥褻画像に含まれていたとPandaは指摘している。多くの人がこの画像をダウンロード、ファイルを実行したために即座に感染し、それらのコンピューターから世界中にSobig.Fが広まっていったのである。
こうした極めて危険な数例を除いたとしても、ニュースグループの各メッセージには誰でもファイルを添付することができるため、メールの添付ファイルを開かないのと同じような注意が必要なのは当然のことである。
ニュースグループを利用するときには、メールと同じく絶えずウイルスの伝播経路となる可能性を意識し、最低限すべての修正パッチを適用し、アンチウイルスソフトやファイアーウォールを機能させるなどの認識を持つ必要があると言えよう。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.pandasoftware.com/about/press/viewNews.aspx?noticia=4846
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/03/10 13:45
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