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DVD複製ソフトメーカー、米国で敗訴相次ぐ


 DVDの複製ソフトを販売する米321 Studios LLCに敗訴が続いている。同社が提供するDeCSS(コンテンツ複製解除システム)は、DVDが複製防止のためにもっている暗号を解除する機能を持つ。このソフトが、米国のデジタル著作権法(DMCA)に抵触するというのがその理由だ。

 321 Studios LLCは、2月にカリフォルニア州北地区連邦地裁で同様の訴訟で敗訴した後、今度は、ニューヨーク南地区連邦地裁で3月に入ってから敗訴した。ニューヨークでの敗訴は、米Paramount Pictures Corp. および米Twentieth Century Fox Film Corp.が著作権法違反で提訴していたもの。著作権者の利益が不当に侵害されたとの主張が認められた形だ。

 321 Studios LLC側は、デジタル著作権法の規定は憲法違反であり、公平に使用する権利にもとるという主張をしていた。また、CSS自体は複製保護ツールではなく、アクセス制御ツールであるから、著作権法が保護しようとする目的にも合致していないと主張していた。同社が販売するソフトには、DVD X Copy XpressというDVDコンテンツをバックアップする製品があり、最近ではDeCSSの暗号解除ソフトも販売していたという。

 判決を受けて全米映画協会(MPAA)は、321 Studios LLCの主張は暴論であり、今回の判決内容を歓迎するとコメントしている。一方、321 Studios LLCは、公平に使用する権利(フェアユース)が認められるべきとの運動を展開しており、地裁の判決に対しては徹底的に争う姿勢を崩していないようだ。


関連情報

URL
  プレスリリース(321 Studio LLC、英文)
  http://www.321studios.com/PRESS/3.5.2004.htm
  英PC Advisor誌による報道(英文)
  http://www.pcadvisor.co.uk/index.cfm?go=news.view&news=3853


( Gana Hiyoshi )
2004/03/10 14:36

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