米eBay傘下のメール決済企業米PayPalは12日、PayPalを利用する詐欺的行為に十分な注意をするよう顧客に呼びかけた。PayPalを決済に利用している複数の店舗のパスワードが第三者に渡ったために、PayPal利用者の一部の決済情報が漏洩した可能性が判明したためだ。
同社によると、この情報には住所と氏名、メールアドレス、情報が漏洩した店舗に関わる決済情報が含まれているとされる。なお、PayPalのパスワードや社会保障番号、運転免許証のデータ、クレジットカード番号、銀行口座番号などは暗号化され、安全なサーバーに保管されているいるため漏洩していないとPayPalは断言している。
しかしながら漏洩した情報をもとに犯人が詐欺を働く可能性があるため、怪しげなメールに惑わされないよう注意を促している。現在のところそのような詐欺のメールが届いたという情報は寄せられていないが、もし疑わしいメールが届いた場合にはPayPalに転送するよう呼び掛けている。
また、メールでの問い合わせに対して個人情報や決済情報などを決して送信しないこと、PayPalにログインする時には必ず新しいウインドウを開いてからPayPalのアドレスを入力すること、定期的に自分のPayPal口座を確認すること、パスワードを定期的に変更すること、PayPalから来たとするメールの添付ファイルを決して開かないこと──などを推奨している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www2.ebay.com/aw/marketing.shtml
関連記事:eBayがPayPalの買収を完了
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1007/ebay.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/03/15 11:40
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