米Lindowsは12日、同社Webサイトがオランダ、ベルギー、ルクセンブルクのユーザーから閲覧可能な状態にあることに対して、米Microsoftが1日あたり10万ユーロの罰金を求める訴えを起こしていることを公表した。
オランダでは1月末、「Lindows」という名称がMicrosoftの商標権侵害にあたるとして販売を差し止める仮処分命令が出されており、3カ国向けにはWebサイト「Lindows.com」を公開することも差し止められていた。これに対してLindowsでは、3カ国の市場から“撤退”するとともに、Webサイトの各ページに「オランダ、ベルギー、ルクセンブルクからの訪問者は、Lindows.comの閲覧やLindows製品の購入は禁じられています」との注意書きを掲載していた。
しかしMicrosoftは、米国以外のユーザーがLindows.comを閲覧するのが可能だとして、依然として罰金を求めているという。LindowsのMichael Robertson CEOは、3カ国からのアクセスを区別するのが不可能であることは「Microsoftも承知している」とした上で、「Microsoftの行動は、オランダ市場における商標の保護や混同とは無関係であり、我々を倒産させるための企てである」とコメントしている。
なお、オランダでの仮処分命令を受けてLindowsは、3カ国向けには「Lin---s」として製品やWebサイトを提供するとしていたが、現在、Webサイト「Lin---s.com」は閉鎖されており、上記の注意書きのみが掲載されている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.lindows.com/lindows_news_pressreleases_archives.php?id=114
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・ Lindows、商標権侵害によりオランダでも販売差し止め仮処分命令(2004/02/02)
・ 米Lindows.com、オランダ向けには「Lin---s」という名称でソフト提供(2004/02/18)
( 永沢 茂 )
2004/03/15 14:45
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