米Atheros Communicationsは、無線LANを高速化する「Super G」を基にした新技術を発表した。「Dynamic Turbo」と呼ばれる高速化モードでは、60Mbps以上のスループットが実現できるという。本技術にはソフトウェアのアップグレードで対応できる。
この新技術は、ネットワークの有効利用を図ったもの。IEEE 802.11gのバンド全体を監視、空きチャネルを有効活用して自動的にスループット向上を図る。また、IEEE 802.11b/gのネットワークが近接する場合は、他のユーザーが最大限のスループットを実現できるよう、単一チャネルでの伝送へ自動的に調整するという。
新技術では帯域幅を向上させる2つのモードを搭載する。ベースモードでは一般的なデータファイルであれば40Mbps以上、「Dynamic Turbo」と呼ばれるエンハンストモードでは60Mbps以上のスループットが実現可能だという。これは一般的なIEEE 802.11gのネットワークと比較して3倍以上の通信速度ということになる。Atheros製のチップセットを搭載した無線LAN製品は、本技術にファームウェアのアップグレードで対応できる。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.atheros.com/news/adaptive.html
関連記事:米Atheros、IEEE 802.11g準拠のシングルチップ無線LANソリューション[Broadband Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/4019.html
( 甲斐祐樹 )
2004/03/15 19:42
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