米Cisco Systemsは12日、SSLベースのリモートアクセスでVPNを構築する技術を持つ米Twingo Systemsを買収することで合意したと発表した。Twingoが開発する技術は、Webブラウザさえあれば利用可能な点が注目されており、Ciscoが展開するセキュリティソリューション強化の一環と見られる。
買収後は、Twingoが開発したデスクトップベースのセキュリティソリューションである「Virtual Secure Desktop」を、Ciscoが開発した「VPN 3000 Concentrator」シリーズをはじめとした既存のWebVPNソリューションに取り込む予定だ。エンドポイントでのセキュリティ技術が強化され、履歴ファイルや一時ファイル、キャッシュ、cookie、メールの添付ファイル、ダウンロードデータなどの消去技術において大幅な改善が期待されるという。従来これらのデータからは秘密情報がかなり漏れていたとされており、技術統合により履歴の完全消去も可能になるはずだとしている。
また、使用できる“端末”がWebブラウザであることから、種々のインターフェイスに対応可能という。履歴ファイルを完全に消す技術が統合されることにより、安全性とモバイル特性が両方とも強化されることになる。
買収額は現金で500万ドル。Ciscoの2004年第3四半期には買収を完了する予定だ。統合後は、CiscoのVPNおよびセキュリティ事業部門に統合されるが、ブランドや商標などは従来通り使用される見込みだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.twingosystems.com/news/release20040312.asp
( Gana Hiyoshi )
2004/03/16 13:17
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