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講演を行う米Red Hat副社長のJohn Young氏
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レッドハットは17日、オープンソース動向と同社の取り組みを紹介するイベント「Red Hat World Tour 2004」を開催した。このイベントは、米Red Hatの同じメンバーが世界6カ国の7都市を回って開催するもので、東京が最初の開催地となっている。
イベントでは、レッドハットの平野正信社長の冒頭挨拶に続き、米Red Hatマーケティング担当副社長のJohn Young氏による講演が行なわれた。講演ではまず、なぜオープンスタンダードが重要となってきているかに触れ、その要素として標準性や柔軟性などを挙げ、特に「選択肢」が重要なキーワードであると語った。
Young氏は、アメリカに日本車が入ってきたことで自動車製品全体の品質が向上した例や、通信自由化によって様々なサービスが誕生したといった例を挙げ、選択肢が増えることで市場はより良い方向に向かっていくとし、OSの分野においても同じことが起きようとしていると述べた。
オープンソースの現状としては、サーバー市場の多くの場面でLinuxがOSの中心になってきており、2年以内にLinuxの利用をさらに増やすと答えた企業は72%であるという調査結果を紹介した。また、Linuxが選ばれている理由はより少ないサーバー数、ライセンスで環境が構築でき、ハードウェアに対する要求が低い点を挙げた。
さらに、Linuxの中でもRed Hatが選ばれている理由としては、古いテクノロジーも維持しながら新しいものを取り入れていくことや、ハードウェアとソフトウェアに対する検証、世界規模のサービスやサポートを提供している点などを挙げた。特にエンタープライズ分野において、対応するアプリケーションを急速に増やしており、今後もハードウェア/ソフトウェアベンダーとの協力により、さらにエンタープライズ市場におけるRed Hat Linuxの地位は高まっていくだろうと語った。
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72%の企業が2年以内にLinuxの利用を増やすという調査結果
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エンタープライズ分野におけるアプリケーションの増加状況
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関連情報
■URL
Red Hat World Tour 2004 Tokyo
http://www.jp.redhat.com/worldtour/
( 三柳英樹 )
2004/03/17 16:41
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