東京電力は22日、電力線を利用した通信技術「電力線搬送通信(PLC)」について、総務省関東総合通信局より実験を目的とした設備設置の許可を取得したと発表した。
今回の設備設置許可は、2月9日に東京電力が総務省に対して行なった、2MHz~30MHzの高周波帯域を使用した高速PLC実験設備の設置申請を受けたもの。高速PLCでは最大200Mbpsの通信が可能で、日本国内で現在利用可能な10kHz~450kHzの周波数帯域を使用した従来のPLC(数100kbps程度)と比較して、より高速な通信が実現できるという。
同社では、3月22日から2005年3月31日までの期間で、神奈川県横浜市にある東京電力技術開発センターと東京都練馬区にある同社社宅内の配電線に高速PLCモデムを接続。電力線にPLCの通信信号を注入した際に、既存の放送や通信と干渉する原因となる電界・電波の漏洩電界強度の測定や、低減技術の実証実験を行なわれる。
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ニュースリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/04032202-j.html
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( 村松健至 )
2004/03/22 19:03
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