米DotSpot Wirelessは22日、広告で運営費用をまかなう無料のホットスポットサービスを北米で開始すると発表した。
DotSpotのホットスポットエリア内では、無線インターネット接続を利用しようとするとDotSpotの広告配信ソフトをダウンロードするよう要求される。このソフトはタスクバーに常駐し、画面の右隅に150×160ピクセルで容量が30KB以内の広告を表示し続ける。広告は、利用者が閉じられるタイプと、閉じられないが6秒経過するとフェードアウトしていくタイプを広告主が選べる。広告にはFlashも利用可能だ。
DotSpot自身は独自のホットスポットネットワークを運営せず、ホットスポット利用者に対して表示される広告によって利益を得る。DotSpotはスポット拡大のため、電話やメールでホットスポットを設置したいという依頼を受け、その場所に出向いて必要な機器を設置するサービスを行なう。設置費用は依頼主の負担となるが、場所の提供者には1,000ドル相当の広告配信権を提供する。依頼主となる商店などは、顧客に対して無料ホットスポットサービスを提供することで顧客が待ち時間を有効に使えるようになるため、結果として売上増を期待できるとDotSpotは主張している。
DotSpotでは、まず自動車業界向けにこのビジネスを売り込み、整備工場やガソリンスタンドでの待ち時間にホットスポットを利用できるようにしたい考えだ。さらに病院で診察や検査結果を待っている人向けにサービスを提供していく予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.dotspotwireless.com/article1.aspx
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/03/23 11:34
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