米大手ディスカウントストアのWal-Martが23日、音楽のダウンロード販売サービスを同社のWebサイト「Walmart.com」で開始した。楽曲は1曲88セントで販売されており、音楽ダウンロード販売最大手である米Apple Computerの「iTunes Music Store」の99セントよりも11セント安い価格設定となっている。
Wal-Martは2003年12月に音楽ダウンロード販売サイトの公開テストを開始。顧客からの改善点の指摘を受け、サービスを改良してきた。今回、取り扱うアーティストを拡大し、楽曲数も50%以上増やして正式公開することとなった。
サービス全体は、2003年1月にLiquid Audioの資産を買収したAnderson Merchandisersとの提携に基づいて開発されており、多くの楽曲はLiquid Audioの資産を受け継いだLiquid Digital Media社により提供されている。
楽曲はすべてWindows Mediaで再生できるWMAフォーマットで提供。PCにダウンロードしたのち、CDへの書き込みやポータブルプレーヤーへの転送が許可されている。また、アルバム全体や複数の楽曲を同時にダウンロードする際に生じる煩雑さをなくすための「ダウンロードマネージャー」が用意されているほか、検索機能やブラウズ機能も注意深く設計された。年中無休の電話とメールによるユーザーサポートも行なわれる。
サービスの開始を受けて全米のWal-Mart店舗とWalmart.comでは、音楽ダウンロード販売で使用できるギフトカードの販売を開始。現在、Walmart.comのトップページでも販売されている。
同社は全米小売業界第1位で消費者の間で圧倒的な知名度と信頼を勝ち得ているだけに、この分野でどれだけの成功を収めるのかに注目が集まっている。なお、Wal-Martは国内では西友と提携関係を結んでいるが、現在国内からこれらの音楽をダウンロード購入することはできない。
関連情報
■URL
Walmart.com(英文)
http://www.walmart.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/03/24 12:48
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