富士通研究所は30日、XMLで記述されたデータを従来の10分の1のメモリで取り扱うことができるデータ処理技術を開発したと発表した。同社ではこの技術により、少ないメモリ量とCPU負荷で大きなXMLデータが取り扱えるようになり、企業内でのXMLデータ処理の高速化やモバイル機器でのXML利用などに適用範囲を広げられるとしている。
これまで、XMLデータを読み書きする場合には、XMLデータ全体を一旦メモリ上に展開してから利用する必要があったため、使用できるメモリが限られる機器などでは制約となっていたという。今回同社が開発したデータ処理技術では、XMLデータの必要な部分のみをメモリに展開する手法や、データ処理の対象とならない要素をCSV形式で1つにまとめるといった手法を用いることで、実験ではメモリ消費量を従来の10分の1程度に抑えられたとしている。
富士通研究所では、この技術により大量のXMLデータを処理するWebシステムや、リソースが限定されるモバイル機器でのXMLデータ処理などにおいて、必要リソースの低減や性能改善が期待できるとしている。
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■URL
富士通研究所
http://www.labs.fujitsu.com/
( 三柳英樹 )
2004/03/31 16:29
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